幽遊白書のゲームバトラーで登場する「ポロロッカ」。
海藤が早押しクイズで「アマゾン川で」問題文が読まれる前に解答する場面ですが、テレビ番組のクイズ王が元ネタになっています。
この記事では元ネタや意味、銀魂や絶望先生など他にもパロディとして登場している漫画を紹介します。
幽遊白書ポロロッカの元ネタとは?海藤のクイズ対決
ところでポロロッカと言ったら私は海藤優です pic.twitter.com/pGG69mCmYT
— りん (@nirro9) December 3, 2014
幽遊白書に登場する架空のゲーム「ゲームバトラー」。
あらゆるジャンルのゲームを極めた魔王を倒していき、7戦して4勝以上しなければクリアできないというシステムです。
幽遊白書の原作では、ゲームマスター天沼月人の能力によって仙水たちのアジト内で具現化されました。
そんなゲームバトラーの中で生まれた名シーンが海藤の「ポロロッカ」です。
早押しクイズ対決となった第4戦。海藤は「アマゾ」と問題文が表示された段階で「ポロロッカ」と答え正解しました。
このシーンには元ネタとなるテレビ番組のワンシーンがありました。
元ネタはクイズ王・西村顕治
ボロロッカの元ネタは1989年10月10日から1992年9月29日までTBSで放送された『ギミア・ぶれいく』から生まれました。
当時はバブル期ということもあり各局が大型バラエティ番組を放送しており、同番組はレギュラー放送で毎週2時間という今では考えられないものでした。
出演者は、
- 大橋巨泉
- ビートたけし
- 藤子不二雄Ⓐ
- 森光子
- 石坂浩二
など豪華な芸能人がメンバーとして名を連ねていました。
そんな番組の中で行われたコーナー「史上最強のクイズ王決定戦」がポロロッカの元ネタです。
今のクイズ番組を熱心に見ている訳ではないので、いまだにクイズ王といえば西村顕治氏のイメージが強いのだが(それか埼玉出身の能勢さん)、現在のレベルだと「大したことない」扱いなんだろうか。 pic.twitter.com/IMbM3lRU6v
— キタトシオ (@kitatoshio1982) April 6, 2021
出演したクイズ王の西村顕治さんが、早押し問題で司会者が「アマゾン川で」と読み上げたところでボタンを叩き「ポロロッカ」と解答しました。
ボタンを押し答えるときのドヤ顔や、ド派手なガッツポーズがとても印象的なシーンでした。
この全てがオーバーな動きでネタとして今でも語り継がれており、幽遊白書でもパロディされています。
ポロロッカの元ネタはクイズ王が早押しで解答したときのシーンでした。
海藤のポロロッカ
テレビ番組のクイズを元ネタとする海藤のポロロッカ。
これはゲームバトラーの第4戦、海藤と天沼の早押しクイズ対決で登場しました。
海藤はゲームバトラーに収録されている2万近くある問題と答えを全て把握しているといいます。
実際に海藤は、問題文が「アマゾ」と3文字表示された時点で早押しボタンを押し選択肢の中からポロロッカを選択しました。
元ネタは問題が読まれてからわずか0.9秒で答えるという脅威の速さでしたが、海藤はそれを超えるスピードで正解しました。
「アマゾ」と問題文が表示されたところで海藤は早押しボタンを押し、表示された四択の答えの中からC. ポロロッカを選択し、オマージュの0.9秒より速いスピードで解答します。
結果は天沼の勝利
伝説のクイズ王を超えるスピードでゲームマスター天沼に勝利するかと思いきや、5問目以降は天沼の圧勝。
天沼は5問目までの分析を終え出題パターンを把握したことで、その後は問題が読み上げられる前にボタンを押すという異常さ。
このクイズは問題や答えに法則があり、天沼はその公式を探すために5問使っていただけだったのです。
結局、元ネタのクイズ王とは違い海藤は天沼の凄さを引き立てる名脇役として敗北しました。
ゲームバトラー登場回は何巻?
幽遊白書で海藤のポロロッカが登場する回は以下の通り。
- 原作マンガ:135話
- アニメ:82話
原作マンガでは単行本15巻の135話「負けたら どうなる!?」に収録されています。
アニメ版ではDVD21巻82話の「ゲームマスター脅威の実力」に収録されています。
幽遊白書ポロロッカの意味や語源は?銀魂でもパロディ
そもそもポロロッカとはどんな意味なのでしょうか?語源を調査しました。
また銀魂や絶望先生など幽遊白書以外にポロロッカが登場しているマンガも紹介します。
ポロロッカ現象とは?
幽遊白書のポロロッカや元ネタのクイズ番組では、問題文が読み終わる前に解答されました。
幽遊白書で読まれた問題文の全文はコチラ
アマゾンのアラグヮリ河流域で起こる、河の水が逆流してしまう自然現象を何というか?
アマゾン川で河の水が逆流する現象のことをポロロッカ現象といいます。
満潮になった海水が高波になりアマゾン川を上がっていくことで起きる現象で、その勢いは凄まじいそうです。
ポロロッカの語源は?
「ポロロッカ」という名前はなんとなくリズムが良い響きで、声に出したくなる言葉ですよね。
語源は先住民が使っていたトゥピ語で「大騒音」という意味を持つそうです。
名前の通り、ポロロッカ現象が起きると大騒音が響き渡るそうです。
絶望先生のポロロッカ星人
絶望した
— mikan🍊 (@kiyamika1) March 12, 2023
ポロロッカ星人が
未だに何なのか気になる、、 pic.twitter.com/nc62oNjViR
クイズ王西村顕治さんが解答したポロロッカは、早押し速度やオーバーアクションから伝説の解答として語り継がれています。
そのためパロディやオマージュとして登場するのは、幽遊白書だけではありません。
「ポロロッカ」は2ちゃんねるの創作小説や投稿サイト「小説家になろう」の異能力バトル作品でたびたびオーバーアクションされており、一つのミームのようになっています。
久米田康治さんの漫画「さよなら絶望先生」ではポロロッカ現象が説明される一コマがありました。
またメインキャラクターの風浦可符香が将来なることが絶望的なものとして「ポロロッカ星人」を登場させています。
もはや本来の意味であるアマゾン川の逆流現象から離れて、ポロロッカという言葉は使われるようになっています。
銀魂でもパロディ
銀魂見てたらいきなりポロロッカ出てきて草 pic.twitter.com/9l4qEbg7sZ
— モルカー大好き‼️ (@amaterasu___non) August 2, 2021
空知英秋さんによるギャグ漫画「銀魂」は様々なマンガや著名人をパロディする作品としても有名ですが、ポロロッカも登場します。
単行本42巻の364話で、銀さんがマダムに「ドラゴンボールで何のキャラが好きか」と聞いて周りの女性陣から殴られるシーン。
神楽が突然「ポロロッカ!」と言って土方を殴りました。アニメでは海藤らしき男が背景に見えていることからもこのシーンを元ネタにしていることは間違いないようです。
幽遊白書ポロロッカの元ネタはクイズ!海藤や銀魂パロディまとめ
幽遊白書に登場する海藤のポロロッカについて元ネタや意味を解説しました。
- ポロロッカの元ネタはクイズ王の西村顕治さんの解答
- 幽遊白書の登場回は原作漫画135話、アニメだと82話
- 銀魂や絶望先生にもポロロッカは登場する
ポロロッカ現象とはアマゾン川で河の水が逆流する現象のことをいいます。トゥビ語で大騒音を意味するオノマトペが語源です。
海藤と天沼の早押しクイズ対決でパロディとして描かれた名シーンはテレビ番組の伝説的解答が元ネタになっていました。