是枝裕和監督の映画『箱の中の羊』は、亡き息子に似たヒューマノイドと家族の関係を描く、近未来ヒューマンドラマとして大きな話題を集めています。
綾瀬はるかさんと共に千鳥の大悟さんが主演に抜擢されたことでも注目されています。
- 奥本大三郎の小説との関係
- 元ネタは星の王子さま
- タイトルの意味
- あらすじや内容
- なぜ大悟が主演?
この記事では、映画『箱の中の羊』の原作や元ネタについて紹介し、タイトルの着想を得たという星の王子さまのシーンについて解説しています。
箱の中の羊の原作は小説?元ネタは星の王子さま
- 原作はある?
- 奥本大三郎の小説は無関係
- 元ネタは星の王子さま
原作はある?
映画『箱の中の羊』に原作はありません。
是枝裕和監督によるオリジナルストーリーとして制作されています。
是枝監督はこれまでに、『海街diary』や『空気人形』など原作ありの映画もいくつか撮ってきました。
しかし今回の『箱の中の羊』は原作なしのオリジナル映画です。
亡くした息子そっくりのヒューマノイドと家族が向き合うという設定は、正直既視感がありますが是枝監督ならではの独特な雰囲気があると思います。
奥本大三郎の小説は無関係
『箱の中の羊』について調べると、奥本大三郎さんの同名小説がヒットします。
そのため「映画の原作なのでは?」と勘違いする人も増えているようです。
しかし奥本大三郎さんの小説と映画『箱の中の羊』は無関係の別作品です。
本の内容は、還暦を超えて双子を授かった男の日々を描くもので、ヒューマノイドは一切出てきません。
映画公式でも原作や原案として奥本大三郎さんの名前は記載されていません。
つまり、タイトルが同じというだけで、映画化作品ではないということになります。
実はこのタイトル『星の王子さま』が元ネタになっているんです。
元ネタは星の王子さま
『箱の中の羊』というタイトルの元ネタは『星の王子さま』です。
タイトルの『箱の中の羊』は、「星の王子さま」の「一節」から着想された。
引用:映画『箱の中の羊』公式サイト
『星の王子さま』には箱の中の羊という有名なシーンがあります。
砂漠に不時着した飛行士は小さな王子さまと出会います。
王子さまは飛行士に「ヒツジの絵をかいて」と頼みます。
飛行士は上手に描くことができず、ごまかして別の絵を書いても「それじゃない」と気に入ってくれません。
飛行士はついに羊ではなく「箱」を描き、「羊はこの箱の中にいる」と説明します。
すると王子さまは喜び満足するのです。
このエピソードは、見えないものを想像する力や、心で感じる存在を象徴する場面として世界的に知られています。
映画『箱の中の羊』も亡くなった息子やヒューマノイドとの感情を描く作品。
つまり、目には見えないけれど確かに存在する感情が重要テーマになっているんですよね。
箱の中の羊の原作やあらすじ!なぜ大悟が主演なのか
- 箱の中の羊のあらすじ
- なぜ大悟が主演?
あらすじ
『箱の中の羊』は亡き息子を巡る切ない家族の物語です。
息子を亡くして2年、建築家の音々と工務店社長・健介の甲本夫婦は、息子・翔の姿をしたヒューマノイドを迎え入れる。再会を喜ぶ音々と、戸惑う健介。
静かに動き始めた家族の時間にやがて予期せぬ事態が訪れ、息子の死に対するそれぞれの想いが明らかになっていく。
夫婦とは何か、家族とは何かという問いに直面する二人。
一方、ヒューマノイドの翔は密かに仲間たちとつながり始め、大きな決断の時が迫る。
物語では、子どもを失った夫婦の前に亡くなった息子そっくりのヒューマノイドが現れます。
テーマになっているのは失った存在をどう受け入れるかなんです。
息子そっくりの存在という設定がかなり残酷でもあります。嬉しいはずなのに完全には救われない。
本物ではないと分かっていても愛情を向けてしまう。
そんな人間の弱さや切なさが作品の核心になっています。
「会いたい人にもう一度会えたら」という願望は多くの人が一度は考えたことがあるテーマだと思います。
なぜ大悟が主演?
箱の中の羊は綾瀬はるかさんと千鳥の大悟さんのW主演です。
綾瀬はるかさんは言うまでもなく国民敵俳優で、これまでに多くの作品に主演しており是枝監督の『海街diary』にも出演していました。
しかし千鳥の大悟さんは芸人としてバラエティで大活躍中。
これまでに『漫才ギャング』や『Zアイランド』などの映画に出演していますが役者業はメインではありません。
なぜ大悟さんが主演に抜擢されたのでしょうか?
『箱の中の羊』の主演に大悟さんが抜擢された理由として、人間臭さやリアルな生活感が大きいと考えられています。
是枝裕和監督作品は、派手な演技よりも普通の人間の感情を丁寧に描くことで有名です。
大悟さんには豪快さの中に哀愁や不器用な優しさがあり、その自然体な空気感が作品テーマと合っています。
今回演じるのは亡き息子に似たヒューマノイドと向き合う父親役。
感情を大きく爆発させるより、静かな喪失感を表現する役柄だからこそ大悟さんのリアルな存在感が評価されたと言えるでしょう。
箱の中の羊の原作やあらすじ!元ネタは星の王子さま:まとめ
是枝裕和監督の映画『箱の中の羊』について原作や元ネタを解説しました。
- 原作漫画や小説は存在しないオリジナルストーリー
- 脚本も是枝監督が担当
- 奥本大三郎さんの同名小説は無関係
- タイトルの元ネタは星の王子さま
- なぜ大悟さんが主演に抜擢されたのか理由は人間臭さや自然体な空気感
- 物語は亡き息子に似たヒューマノイドと家族が向き合う近未来ヒューマンドラマ
『箱の中の羊』は、家族を失った人間の感情を丁寧に描く映画です。
大悟さんの起用には驚きの声もありましたが、静かな存在感を考えるとハマり役だと思います。
